アライグマの頭骨標本がカビました。
完成した標本は出番が来るまで放置されるため、物によっては年単位で眠っています。これを今回取り出したところ、カビていました。私の最近の興味はカメに向いているため、食肉目の標本は出番少なめです。
カビたアライグマ
このアライグマは相当に老成した雄で、骨密度が異様に高く、また全体的に厚みがあります。良い標本です。
今回このカビに気づけたのは、アナグマの解剖をするにあたって学部生に中型哺乳類頭骨群を見せるためでした。解剖前の頭部と頭骨標本の比較、解剖で取り出した肉付きの頭部と頭骨標本の比較によって、頭骨群からアナグマの頭骨を見つけ出してもらうという趣旨でしたが、あっさり正解されてしまって問題にした意味がありませんでした。まあ、主題のある観察は深いものになるため、その役には立ったかと思います。
頭骨群
件のアライグマは、エタノールで拭き取って事なきを得たものの、たくさんの標本がある中で、なぜアライグマだけがカビたのかという謎が残りました。脱脂が不十分というわけではないのに。何かご存知の方がいらしたら是非教えてください。
頭骨群は左からタヌキ、ハクビシン、アナグマ、アライグマ、イヌ、コヨーテでした。
正解したあなた。なかなかの骨好きでいらっしゃいますね。